ちょっと節穴

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またもや / 『オレンジと太陽』感想

病院に行っていたらこんな時間になってしまったので、私は参加できません。この映画、すごく観たかったんですけどね……。病院が思いのほか込んでいて……。いや、そのことを予測して家を出なかった私のミスですが。毎週こんなで申し訳ないのですが、あとで先週観た(そして告知を忘れていた)『オレンジと太陽』の感想を追記としてアップします。

すみませ~ん!
 
 
そして以下が『オレンジと太陽』の感想です。ネタバレです。
 
先週、ジム・ローチ監督の『オレンジと太陽』を伊勢進富座にて観てきました。
 
1970年代まで英国政府が行っていたという「児童移民」。この政策は、施設に預けられた子供達をオーストラリアやニュージーランドに送り強制労働させていたというもの。イギリスから送られた子供の数は13万人以上に上るとみられているんだそうです。そして大っぴらに公表されてはいなかったこの事実に気付き、移民させられた人達の家族探しをしたのがこのお話の原作者であるマーガレット・ハンフリーズさんです。率先して行動を進めたのはマーガレットさんですが、映画によれば夫のマーヴさんもかなりこの活動に関わっていたみたいです。たしかに、家族の理解と支えがなければできないような活動です。
 
ジム・ローチ監督はあのケン・ローチ監督の息子さんで、血は争えないのね~という感じなのですが、今までは社会派のドキュメンタリーの世界で活躍していたんだそうです。
映画そのものは、ちょっと中途半端に感じました。扱っている問題が大きすぎるので、映画で描き切るにはどうしても時間が足りなかった印象。彼女が受けた脅迫はあんなものではなかっただろうし、今でも続いているんだろうし、自分や家族をあれだけ犠牲にしていればやっぱり家庭内で何かしらの問題は起こるだろうし、かと言って被害者たちを見捨てるわけにもいかないし。全部きっちり見せるならドラマの方がよかったのかな、と思います。
描きにくさがあるとすれば、今でも終わっていないことだから、でしょうね。当事者がまだ現役でいる分、「全部描き切る」のはどうしても難しい部分がある。この辺が実話とフィクションの違いですね。
 
 
それにしても70年代って、かなり最近のことですよね……。そしてオーストラリアの政府がその事実を認めて公式に謝罪したのが2009年。英国政府は2010年だそうです。これはすごく最近のことですよね……。映画によると、80年代にマーガレット・ハンフリーズさんがこの事実の説明と、政府としての責任を求めた際の英国政府の答えは、「いいことだと信じてやってたんだから、私たちには責任ないし」というものだったようです。すごい答えだね。また、ハンフリーズさんがいくら「批判したいんじゃなくて、ただ誠意を見せてほしいだけ」と言っても「我々を非難しないでくれ!」と言い、テレビでは彼女を悪者扱い。このマーガレット・ハンフリーズという人は、本当にすごい人ですね。政府にそんなことされただけでも恐ろしいというのに、脅迫電話がかかってきたり、実際襲撃されたり、自身に降りかかったことや被害者たちの話を聞き続けたせいでPTSDが発症したり、それでも活動を止めず、政府が謝罪するまでに至ったわけですから。そして彼女を支えた家族も、支えてくれた、でも家族じゃない人達も、みんな身を削るような、普通に生きてたら想像もできないような犠牲を払ったんだろうと思います。
 
 
 
知っておくべきことを描いた映画でした。