ちょっと節穴

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『こうのとり、たちずさんで』ネタバレ?感想

行ってまいりました。テオ・アンゲロプロス特集@伊勢進富座第一弾『こうのとり、たちずさんで』。『シテール島への船出』に続く国境3部作の2作目です。アンゲロプロスの映画を劇場で観るのは、8年前に『旅芸人の記録』を観て以来です。
 
「国境」ってものが私の人生には存在しないので、「国境がある」っていうことがどんな感じなのか、さっぱり見当もつきません。ただ、日本って国がある程度平和でぼんやりしていられるのは周りが海ばっかりで国境がないせいかもなぁと思います。差別云々ではなく、移民の問題ってホントに大問題ですから。で、アンゲロプロスの映画って、観る側に結構な知識を要求されるというのか、ギリシャやその周辺の国の歴史を知らないと全く訳が分からなかったりします。そのことを知っていながらあんまり勉強せずに観るものですから、多分私の観方は大幅に間違っているのだろうな~と思います。
 
ただなんというのか、テオ・アンゲロプロスの映画って「詩を映画にしたらこんな感じだろうな」って感じのものが多いのです。セリフが全部詩のようだし、そもそもセリフが凄く少ないし、映像がきれいとかそんなこともないんですけど、とにかく印象に残る映像が多い。なんでしょうね。言語化できていない詩? とでも言うんでしょうか。
今回の『こうのとり~』で言うなら、主人公がマルチェロ・マストロヤンニの娘と初めて出会うシーン、結婚式のシーン、ラストシーン、全部が全然美しくないんだけど、もの凄く印象に残って、とにかく惹き付けられる。面白いなんてことももちろんないんですけど、なんか観たくなってしまうんですよね。