ちょっと節穴 / A little bit blind

ドラマや映画、音楽について書いてます。時々本も。A blog about dramas, movies, and music. Sometimes books.

山田さん(仮)の予言

5年前、部署は違うけど仕事上関わりのある山田さん(仮)と帰りの電車で一緒になりました。
私と山田さん(仮)はその日初めて仕事以外のことを話すことになったわけですが、結構楽しくお喋りできたと記憶しています。基本的には山田さん(仮)の仕事に対するスタンスとか、奥さんとの馴れ初めとか、奥さんとお子さんが可愛くて仕方ないとか、そんな感じの話を聞いていました。
で、山田さん(仮)の方が先に電車を降りていったのですが、去り際に

「私さんも早く僕みたいないい男と結婚しなきゃダメですよ」

という言葉を残していきました。

当時の私はたまにこのブログでも書いている酷い彼氏と付き合っており(仮に上田としましょう)、一応上田には惚れていました。なので山田さん(仮)の言葉にも「確かに山田さん(仮)みたいな人と結婚できたら幸せだろうけど、でも私には上田(山田さん(仮)とは正反対のタイプ)がいるしなぁ」って感じで「ハイハイ」くらいに聞いていたのです。

で、結局私はその1年後に山田という人と知り合い、その半年後に上田と別れ、更に半年後に「あれ……? なんかアタイ、山田のこと好きかも……!?」となり、その2年半後、山田と知り合ってから3年半後に結婚しました。

ちなみにこのときの会話から1ヶ月くらい後に、山田さん(仮)は転勤で遠くの事業所に行ってしまいました。マジで、このときが最初で最後の山田さん(仮)との雑談でした。今現在の山田さん(仮)が私とこのとき話したことは愚か、私の存在そのものを忘れていてもおかしくないレベルの接点でした。

が、結果を見れば、私は確かに「名前が山田で、当時の山田さん(仮)と同じ年齢で、しかも経歴もよく似ていて、同業に就いている」、正に「山田さん(仮)みたいな人」と結婚したのです。

山田さん(仮)の予言は全て成就しました。

言霊ってハンパねぇな。なお、このときの山田さん(仮)の言葉が私の気持ちに影響したかどうかですが、影響はなかったと思います。たぶん。