ちょっと節穴

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『万引き家族』ネタバレ感想

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盛大にネタバレしています。今後この映画を観るつもりで絶対にネタバレ嫌な方はレッツ・リターン!

今年のカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した『万引き家族』を観てきました!

今年のカンヌの審査員長はケイト・ブランシェット様(大好き! 大好き!!)だったのですが、そのケイト様が、現時点で最高の女優のケイト・ブランシェット様が! アフターパーティーで是枝監督に言ったそうなのですよ!

安藤サクラさんの泣くシーンは最高でした。もし今後、私が映画であの泣き方をしていたら、安藤さんの演技を盗んだと思ってください」

あの! 大女優ケイト・ブランシェットがですよ! イギリス女王をやればイギリス女王に、天真爛漫なお嬢様をやれば天真爛漫なお嬢様に、普通のおばさんをやれば普通のおばさんに見えるケイト・ブランシェット様が! そんな褒め方をしたのですよ!もちろん半分はリップサービスでしょうけど、リップサービスにしても「安藤サクラはいったいどんな演技をしたのか?」と興味を抱かせるには十分です。

いや、安藤サクラさんはずっと前から大好きな女優さんなんですよ。『罪とか罰とか』で初めて観たときから「なんつーすげぇ存在感の女優だ」と思っていたのですよ。『罪とか罰とか』なんて総出演時間5分あるかないかなのに一番印象に残っていたのが安藤サクラさんでした。もうね、演技がうまいのもあるんですけど本当に「存在感がすごい」のですよ(だからこそ『愛のむきだし』でのオーバーな演出は残念でした。それが園子温監督の特性でもあるのですが、そこにいるだけで一番目立つ人なんだからあの使い方はもったいない)。

前置きが長くなりました。

以下、あらすじです(ウィキペディアより)

東京の下町に暮らす、日雇い仕事の父・柴田治とクリーニング店で働く治の妻・信代、二人の息子・祥太、風俗店で働く信代の妹・亜紀、そして家主である祖母・初枝の5人家族。家族の収益源は初枝の年金と、治と祥太が親子で手がける「万引き」。5人は社会の底辺で暮らしながらも家族には笑顔が絶えなかった。
冬のある日、近所の団地の廊下にひとりの幼い女の子が震えているのを見つけ、見かねた治が連れて帰る。体中に傷跡のある彼女「ゆり」の境遇をおもんばかり、「ゆり」は柴田家の6人目の家族となった。
しかし、柴田家にある事件が起こり、家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれの秘密と願いが次々に明らかになっていく。


さて、もう一度お断りしますが、最初から盛大にネタバレしていますので、今後この映画を観る予定でネタバレが絶対に嫌な方はレッツ・リターン!






「そして、母になる」

って感じの映画でした。

いやー、散々ネタバレしてます! とか言いながら感想を書いていたのですが、書けば書くほど説明的かつ陳腐になっていったので、削っていったらこの一言だけになってしまいました。

終盤の安藤サクラさんのセリフ。

「松戸のパチンコ屋。赤のヴィッツ。ナンバーは習志野。」

この言葉。最高でした。


しかし、日本人ならこの言葉の意味するところは一発で分かりますが、外国の人はどう受け止めるんでしょうか。
ただの誘拐じゃないことが伝わるといいなぁ。

あと、問題の「安藤サクラさんが泣くシーン」ですが、全然思ってたのと違いました。そして(当たり前ですが)私が想像したどれよりも良かったです。このねぇ、泣くシーンも上のセリフにつながるプロセスなんですよ。すごいんですよ。

最後までスッキリとはいきません。問題は実は何一つ解決されずに終わります。たぶん現実世界に置き換えても答えば出ません。でもだからこそこっちに色々考えさせてくれる映画でした。じゃあ彼らはどうすればよかったのか、これからどう生きていけばいいのか。

久しぶりにこんなに考える余地のある映画を観ました。