ちょっと節穴

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サイトメガロウィルスと妊婦

つわりが始まって早11週間目。妊娠してからも14週目の折り返し地点。なんとか14週まで来れて良かったです。
なんとなーくですがつわりもちょっと楽になって来て、「めっちゃくちゃ楽な日」が1日あって、「地獄」が23日続いて、「めっちゃ楽な日」が来て……みたいな感じです。こんな感じでズルズルと終わって行くんだろうなぁと思っています。ピークはつわり開始から7週間目~9週間目(妊娠10週から12週くらいの頃)くらいでした。不思議なことに精神的な辛さのピークはつわりが始まってから5週目くらいのときでした。「あれが食べたい、これが食べたい」とこのブログに書いていた頃です。
ピーク時と比べると体調的にはその頃の方が全然楽でしたが、精神的には辛かったなぁ。つくづく、人間は慣れる生き物というか、一応色んな状況に適応していくものなのだなと思いました。
でも、開き直ったことが一番大きかったです。最初の頃は初めてのつわりに手探りで、「これなら吐かないかな……?」とか考えて胃に優しそうな物ばかり少量食べていたのですが、途中で「どうやら何を食べても吐くらしい」ことが分かってきたので、できるだけ色んなものを食べるようになったのです。そのことで飢餓感を感じることが減り、ずいぶんと気持ちも楽になりました。
 
さて、ここまで色んなことがありました。
 
赤ちゃんは今のところ元気いっぱいなのですが、私の血液検査の結果(サイトメガロウィルスというウィルスです。妊娠を希望している方は妊娠前にしっかり調べてもらったほうがいいです。)が良くなく、でっかい病院を紹介されてしまって再検査になったりしました。それまで通っていた産婦人科の先生は専門領域じゃないからこの結果を見てもどう判断していいのか分からないとのことでこっちとしてはマジかよって感じでしたが(まぁ劇的に悪いわけではないからの「よく分からない」なんでしょうけど)、とにもかくにも最初は不安で仕方なかったです。ここの病院は分娩は取り扱っていなかったので、そろそろ産院に紹介状書くからね~と言われていた矢先のことでした。
 
ていうかこの検査は妊娠してからしてもあまり意味がないのでは……? という種類の検査で、私は妊娠前に「妊娠希望してるんで悪いとこないか診てください」って病院にも行ってるのだから、その時にするべき検査だったんじゃないかと。
 
サイトメガロウィルスはその辺にいっぱいいるウィルスで、大体の人は子供の頃に感染して抗体を持っているそうです。ただ、近年衛生状態が良くなってきた影響で、1990年には妊婦の9割が抗体を持っていたのに、近年は7割まで抗体を持っている割合が減っているそうです。
そして私はこの抗体を持っていなかったのです……。
健康体の人がこのウィルスに感染してもなんともないのですが、妊娠中に「初めて」このウィルスに感染すると、約1割の赤ちゃんに障害が残る可能性があるのです。しかも障害は多岐にわたり、難聴だったり、低体重だったり、脳の石灰化だったり、発達障害だったり、何が起こるか分らず、しかも生まれるまでどんな障害があるかもわからないのです。
基本的に経口感染で、子供から感染することがほとんどなので、抗体を持っていなくて2人目、3人を妊娠中のお母さんは注意が必要です。子供の唾液、尿から感染するそうなので、それらを触った手で物を食べたり、子供の食べ残しを食べたりしないことが大事だそうです(ちなみに72℃で5秒間、または63℃で30分間の加熱処理99%以上のサイトメガロウィルスが死滅するとされていますので、食べ残しもしっかり加熱すれば大丈夫なようです)。予防は基本手洗い・うがいで大丈夫みたいです。
あとは、配偶者がどこかからもらってきてしまう場合もあるので、スキンシップで感染してしまう可能性もあります。
 
で、抗体を持っていないだけなら問題はない(今後絶対に感染しないように細心の注意を払う必要がありますが)のです。が、抗体には2種類あるのですが、私の場合その片方が陽性と陰性のはざまのような数値だったのです。
 
具体的に言うと、
 
「感染してから時間をかけて作られ、一生残る抗体」であるIgG抗体
「感染してすぐに作られ、短い時間で消えてしまう抗体」であるIgM抗体
 
2種類で、理想は
 
IgG陽性
IgM陰性
 
です。これなら「過去に感染したことがあり、抗体がある。さらに最近感染した形跡もない」という結果です。しかも、今後妊娠中に感染したとしても赤ちゃんに影響が出る可能性は極めて低いです。
 
でも、私の場合はこれが逆で、
 
IgG陰性
IgM陽性(とはいえ、±という結果だったので陽性とも言い切れないような数値)
 
でした。この数値の意味するところは、「今まで一度もサイトメガロウィルスに感染したことがなく、最近初めて感染した可能性がある」です。いくら陽性と言い切れない数値であっても、本当に不安でした。
 
ただ、夫がこういうときにものすごく力を発揮してくれる人で、この人と結婚してよかったなぁとつくづく思う日々です。
普段はクールというか、結構スパスパと感情抜きで正論を吐いていくタイプなのですが、こっちが弱ってるときにはそういうことを絶対にしない人なんですよね。
今回も結果が返ってきてメソメソ泣いてる私の横でものすごい勢いでいろいろ調べてくれて、「この数値だと偽陽性の可能性が高いみたいだよ! 取り越し苦労の可能性が一番高いよ。だから先生も「判断できない」って言ったんだと思うよ!」とか、「仮に本当に陽性だったとしても90%は何も起こらないんだからうちはその90%だよ!」とか、とにかく前向きに私を励ましてくれました。本当は夫も不安だと思うんですけどね。この人のこういう優しさは何物にも代えがたいなと思います。
 
プラス、再検査をしてくれた専門家の先生もとても安心させてくれる人でした。最初の検査結果を見て、「可能性がゼロとは断言できませんけど、この数値で本当に陽性だった人は僕はいままで見たことがないから、安心してもらって大丈夫ですよ。どちらかというと検査の精度そのものの問題であることが多いです。」と。
 
今回の場合、一番恐ろしいのは再検査の結果
 
IgG陽性
 
になっていた場合です。つまり、「妊娠中に初めて感染した」ことが決定的となった場合です。こういう結果が出てしまったら出産まで大学病院と言われました。
 
結局、再検査してもあんまり結果は変わりませんでした。
 
IgMの数値はかなり下がっていましたが、まだ±の領域。でも一番恐れていた「前回陰性だったIgGが陽性になっている」ではなかったので無事に普通の産院に紹介状を書いてもらうことができました。完全に安心ってわけではないので、妊娠後期と出産後にもう一回血液検査ね、とは言われましたが。さらには産院の先生はサイトメガロウィルスにある程度詳しいらしく、「その数値なら大丈夫でしょう」とサラッと言ってくださいました。夫婦でホッとしました。
 
妊娠って何があるか分かりませんよね。
 
うーん、でもこの検査は妊娠前にした方がいいよ、絶対。
 
とりあえず、トーチの会(先天性トキソプラズマ&サイトメガロウィルス感染症 患者会)のURLを貼っておきます。